「もっと年収を上げたい」

会社員として働いていると、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

年収500万円より700万円。
700万円より1000万円。

もちろん、年収が増えることには大きな意味があります。

使えるお金が増えますし、貯金や投資に回せる金額も増やせます。

僕自身も以前は、

「どうすれば今より収入を増やせるだろう?」

ということをよく考えていました。

しかし、お金について勉強したり、副業や投資に取り組んだりするなかで、少しずつ考え方が変わってきました。

大切なのは「年収がいくらなのか」だけではなく、「そのお金がどこから生まれているのか」ではないか。

たとえば、年収1000万円を稼いでいたとしても、その大部分が給料であれば、仕事を辞めるなどして給与の支給条件を満たさなくなれば、それまでと同じ給与収入を維持することはできません。

一方、年収自体はそれほど高くなくても、株式などの金融資産を持っていたり、自分が常に働き続けなくても収益が生まれる事業や仕組みを持っていたりする人もいます。

この記事では、会社員がお金を増やしていくうえで知っておきたい「労働収入」と「資産収入」の違いについて、僕自身の経験も交えながら考えていきます。

※この記事では説明を分かりやすくするため、自分の労働時間と直接1対1で連動しにくい収入をまとめて「資産収入」と表現しています。税法上の正式な所得区分ではなく、実際には配当所得、不動産所得、事業所得、雑所得などに分かれます。

Contents
  1. 年収が高ければ、お金の不安はなくなるのか?
  2. 労働収入とは?会社員の給料も基本的にはここに入る
  3. 資産収入とは?自分が働いていない時間にも生まれるお金
  4. 同じ年収1000万円でも「中身」はまったく違う
  5. 会社員だからこそ、労働収入を資産に変えていく
  6. 僕も「収入を増やす」だけを考えていた
  7. 資産からの収入を増やすと、会社員としての働き方も変わってくる
  8. いきなり「不労所得」を目指さなくていい
  9. まとめ|年収だけではなく「何が働いて生まれたお金か」を意識する

年収が高ければ、お金の不安はなくなるのか?

年収500万円と年収1000万円の違いに目が向きがち

SNSやYouTubeを見ていると、

「年収1000万円になる方法」
「年収1000万円でも生活は苦しい」
「年収500万円と1000万円では生活がこんなに違う」

といった話をよく見かけます。

そのため、僕たちはつい「年収」という数字だけで経済的な豊かさを判断してしまいます。

もちろん、同じ生活費であれば収入は多いほうが有利です。

しかし、年収だけでは見えてこない部分があります。

それが「収入の中身」です。

「働けなくなったらどうなるか?」で見ると景色が変わる

少し極端ですが、こんな質問を考えてみます。

考えてみてください

もし明日から1年間、自分の労働によってお金を稼がなかったとしたら、どれくらいの収入が残るでしょうか?

会社員の給料だけで生活している場合、仕事を辞めるなどすれば、それまでと同じ給与収入を維持することはできません。

これは年収400万円でも、年収1000万円でも基本的な構造は同じです。

一方で、株式から配当を受け取ったり、所有している事業やコンテンツなどから収益が生まれたりする仕組みがあれば、自分自身の労働量と完全には連動しない収入が生まれる可能性があります。

ここに「年収」という数字だけでは分からない違いがあります。

労働収入とは?会社員の給料も基本的にはここに入る

自分の時間と労働を提供して得る収入

労働収入とは、この記事では簡単に言えば「自分が働くことで得られる収入」として考えます。

会社員の給料は分かりやすい例でしょう。

会社に行き、自分の時間や知識、経験、技術を提供する。

その対価として給料を受け取ります。

アルバイトや、作業時間に応じて報酬を得るタイプの副業なども同じように考えられます。

決して悪いものではありません。

むしろ会社員にとって、毎月ある程度安定して入ってくる給料は非常に大きな武器です。

年収が上がっても基本的な構造は変わらない

昇進して給料が増えれば、生活は楽になるかもしれません。

残業を増やせば、その月の収入も増えます。

しかし、

「自分が働く → お金を受け取る」

という基本的な構造は変わりません。

とうしゅう
とうしゅう
じゃあ、年収を上げることには意味がないの?
ぺんぺん
ぺんぺん
そんなことはないよ。大切なのは、増えた収入をどう使うかなんだ。

僕はここが重要だと思っています。

労働収入を否定するのではありません。

むしろ労働収入を「資産を作るための原資」にするという考え方です。

残業や昇進だけで収入を増やすことの限界

僕自身、短期的に収入を増やす方法として非常に効率がいいと感じたのが残業でした。

会社員の場合、すでに仕事があります。

新しい商品を作る必要もありません。

自分で集客する必要もありません。

決められた仕事をして残業代が支給されるのであれば、短期的な収入を増やす方法としてはかなり分かりやすいです。

しかし当然、自分の時間を使います。

1日は24時間しかありません。

家族との時間や睡眠時間、自分の勉強時間まで削って、いつまでも残業を増やし続けることはできません。

労働収入は強力。しかし「自分の時間」という上限があります。

資産収入とは?自分が働いていない時間にも生まれるお金

株式・不動産・事業などから得られる収入

一方、自分の資産や仕組みから生まれる収入には、さまざまなものがあります。

たとえば、

・株式から受け取る配当
・不動産から得られる家賃収入
・自分が所有する事業から生まれる利益
・過去に作ったコンテンツなどから継続的に得られる収益

などです。

もちろん、完全に何もしなくても永久にお金が入ってくるわけではありません。

不動産なら管理や修繕が必要になることがあります。

事業ならメンテナンスや改善が必要です。

ブログなどのコンテンツも、記事を書いた後に更新やサイト管理が必要になることがあります。

株式などへの投資には値下がりや元本割れのリスクもあります。

それでも、自分の労働時間と収入が必ずしも1対1で結びついていない点は、労働収入との大きな違いだと思います。

「自分が働く」だけでなく「資産や仕組みが働く」

僕が面白いと思ったのは、この考え方です。

労働収入では、

自分 → 働く → 収入

となります。

一方、資産や仕組みを持つ場合には、

自分 → 資産を作る・買う → 資産や仕組みが価値を生む → 収入

という流れが加わります。

労働収入と資産収入のイメージ

労働収入=自分が働いて収入を得る

資産収入=自分が持つ資産や仕組みから収入が生まれる

この違いを理解してから、僕は「今年はいくら稼ぐか」だけでなく、

「自分が働いていない時間にも価値を生み出してくれるものを、どれくらい持っているか」

という視点も持つようになりました。

労働収入と資産収入は完全に分けられるわけではない

ここで一つ注意したいことがあります。

現実の収入を「労働収入」と「資産収入」に完全に二分できるわけではありません。

たとえばブログや事業は、作った仕組みから継続的に収益が生まれる可能性がある一方、記事の更新や運営など、自分自身の労働も必要になります。

不動産についても管理や修繕が必要です。

つまり、

「労働収入か資産収入か」という二択ではなく、「自分の時間にどれくらい依存している収入なのか」というグラデーションで考えるほうが実態に近い

と思います。

そして、資産や仕組みから収入を得るためには、「元手」「時間」「リスク」のいずれかを負担することがほとんどです。

簡単に稼げる魔法ではありません。

だからこそ会社員の場合は、労働収入と資産収入を対立させるのではなく、組み合わせることが重要だと考えています。

同じ年収1000万円でも「中身」はまったく違う

給料だけで年収1000万円の会社員

仮に、給料だけで年収1000万円を得ている会社員がいるとします。

十分に高い収入です。

しかし、1000万円の大部分が労働によって生まれているのであれば、仕事を辞めた後も同じ1000万円が入ってくるわけではありません。

「高い労働収入を得ている状態」と「自分の労働への依存度が低い状態」は別物です。

給料+資産などからの収入で年収1000万円の会社員

一方で、

給料700万円+資産や仕組みから300万円

という人がいたとします。

合計すれば同じ1000万円です。

しかし、収入構造は違います。

さらに、

給料700万円+資産などから350万円

その翌年には、

給料700万円+資産などから400万円

というように、自分の労働時間を大きく増やさずに収入源を育てることができれば、経済的な余裕も変わってくる可能性があります。

※これは収入構造を説明するための単純な例です。実際の投資・事業収益が毎年増加することを意味するものではありません。

大切なのは年収だけではなく「収入源の割合」

そこで僕が意識したいと思っているのが、

「自分の収入のうち、労働以外から生まれているお金はいくらあるのか?」

という視点です。

最初は0円でも構いません。

月1000円でも、5000円でも、1万円でもいい。

給料とは別の収入源を少しずつ作っていく。

僕はそこに意味があると思っています。

会社員だからこそ、労働収入を資産に変えていく

まずは本業で安定した収入を得る

「資産からの収入が大切なら、会社員を辞めて起業したほうがいいのでは?」

僕はそうは考えていません。

会社員には、毎月給料が振り込まれるという大きな強みがあります。

その安定したキャッシュフローがあるからこそ、生活を維持しながら投資や副業に挑戦できます。

会社員として安定した収入があることは、資産形成の土台にもなります。

生活水準を上げすぎず、余剰資金を残す

給料が上がると、

良い車に乗りたい。
良い家に住みたい。
良い服が欲しい。

と生活水準も一緒に上がりやすくなります。

もちろん、人生を楽しむためにお金を使うことも大切です。

僕も「何でも我慢して投資すればいい」とは思っていません。

ただ、増えた給料をすべて消費してしまえば、資産形成に回せるお金は残りません。

僕が意識したいお金の流れ

収入が増える
↓
生活を楽しみながら余剰資金を作る
↓
貯蓄や投資、自己投資などへ回す
↓
将来の選択肢を増やす

余剰資金で「将来価値を生むもの」を増やす

余剰資金ができたら、少しずつ資産に振り分けていきます。

僕自身も、将来のためのお金は投資に回しています。

一度に大金を作る必要はありません。

毎月少しずつでも、

「消費してなくなるお金」

だけではなく、

「将来価値を生んでくれる可能性があるもの」

へお金を移していく。

この積み重ねが重要だと考えています。

副業も「時間の切り売り」だけで終わらせない

副業にも、労働型とストック型があります。

たとえば、1時間作業して2000円もらう仕事なら、基本的には働いた分だけ収入になります。

これは本業と構造が似ています。

一方、ブログの記事やデジタルコンテンツなどは、一度作ったものが後から読まれたり、購入されたりする可能性があります。

もちろん、必ず収益化できるわけではありません。

僕自身も「作ったら自動的に稼げる」とは考えていません。

ただ、

「今日の作業が今日の収入だけで終わるのか。それとも、作ったものが将来にも残るのか」

という視点は持つようになりました。

僕も「収入を増やす」だけを考えていた

残業すれば短期的には収入が増える

僕も最初から資産からの収入について考えていたわけではありません。

むしろ、

「どうすれば手取りを増やせるか」

を考えていました。

そこで非常に分かりやすかったのが残業です。

働けば、その分だけ残業代が支給される。

僕の勤務環境では、短期的に収入を増やす方法として分かりやすい方法でした。

今でも「短期間で現金を増やす」という目的なら、本業の残業は選択肢の一つだと思っています。

ポイントや副業で稼ぐことにも挑戦した

その後、僕はMNPによるポイント獲得や不用品販売、せどりなど、いろいろな方法に挑戦しました。

楽天ポイントを活用したせどりでは、月1万円程度の利益が出たこともあります。

しかし、商品のリサーチには時間がかかります。

競合が増えれば価格競争にもなります。

そして何より、

「自分が商品を探し続けなければ収入が止まる」

ということに気づきました。

MNPも同じです。

条件が良いときには大きなメリットがありますが、キャンペーンや制度、店舗の条件などが変われば、同じ方法をずっと続けられるとは限りません。

「自分が動き続けなければならない」ことに気づいた

残業。
MNP。
せどり。

方法は違いますが、共通点がありました。

共通していたこと

自分が動くのをやめると、そこから生まれる収入も止まりやすい。

そこで僕は、

「短期的にお金を稼ぐこと」と「長期的にお金を生む仕組みを作ること」は別物なのではないか

と考えるようになりました。

そこからストック型の収入を意識するようになった

そこで、短期的に得たお金やポイントを、将来の価値につながるものにも使うようになりました。

その一つがパソコンです。

家電量販店などで得たポイントを使ってPCパーツを購入し、自分でパソコンを組みました。

もちろん、パソコンを買っただけで収入が生まれるわけではありません。

重要なのは、その使い方でした。

そのPCをゲームだけに使うのではなく、

・ブログを書く
・AIについて学ぶ
・画像生成など新しい技術を試す
・コンテンツを作る

といった「生産するための道具」としても使っています。

僕にとって重要だったのは、

「稼いだお金で消費する」のではなく、「次の価値を作るための道具に変える」という発想でした。

このブログも、その延長線上にあります。

今書いている1記事が、1年後にも誰かに読まれているかもしれません。

収益になるかは分かりません。

それでも、残業の1時間とは違って「作ったものが残る」という点に魅力を感じています。

【画像】

資産からの収入を増やすと、会社員としての働き方も変わってくる

給料だけに依存しないことが心の余裕につながる

僕が目指しているのは、いきなり会社を辞めることではありません。

むしろ会社員として安定した収入を得ながら、給料以外の収入源を少しずつ育てていくことです。

給料しかない状態と、

「少額でも別の収入源がある状態」

では、気持ちの面でも違いが出てくるのではないかと思っています。

「会社を辞めるため」ではなく「選択肢を増やすため」

資産形成や副業というと、

「FIREして会社を辞める」

という話になりがちです。

でも僕は、必ずしもそこを目指す必要はないと思っています。

給料以外の収入や十分な資産が増えていけば、

・残業を減らす
・家族との時間を増やす
・興味のある仕事に挑戦する
・働き方を変える

といった選択肢を持ちやすくなります。

お金を増やす目的は、「働かないこと」ではなく「自分で選べること」なのかもしれません。

月1万円でも僕にとっては大きな意味がある

「資産収入」と聞くと、毎月数十万円、数百万円という金額を想像してしまいます。

しかし最初からそこを目指すと、かなり遠く感じます。

まず月1000円。
次に5000円。
そして1万円。

月1万円なら年間12万円です。

ただ、僕が重要だと思っているのは金額だけではありません。

「給料以外から自分のお金が生まれた」

という経験そのものが、その後のお金の使い方を考えるきっかけになると思っています。

いきなり「不労所得」を目指さなくていい

最初は労働収入を増やすことも大切

ここまで読むと、

「じゃあ残業なんてしないで、全部副業や投資に回したほうがいい」

と思うかもしれません。

僕はそうは思いません。

資産を作るためにも元手が必要です。

収入が少なく、毎月の生活だけで精いっぱいなら、まず本業の収入を増やすことが重要な場合もあります。

昇進を目指す。
資格を取る。
転職する。
必要な期間だけ残業する。

こうした方法で労働収入を増やすことにも十分意味があります。

労働収入→貯蓄→投資・事業という流れを作る

僕が大切だと思うのは「順番」です。

会社員だからこそ作りたい流れ

① 労働によって安定した収入を得る
↓
② 生活費をコントロールする
↓
③ 余剰資金を作る
↓
④ 貯蓄・投資・事業・自己投資などへ回す
↓
⑤ 資産や仕組みから生まれる価値を少しずつ育てる

会社員として安定した収入があるからこそ、この流れを作りやすいと僕は考えています。

まずは「自分の労働時間以外から生まれる1円」を作ってみる

最初から年間100万円の資産収入を目指す必要はありません。

まずは1円でもいい。

自分がその瞬間に働いた対価としてではなく、

「自分が持っている資産や、過去に作ったものからお金が生まれる」

という経験をしてみる。

僕自身も、まだその仕組みを作っている途中です。

だからこそ、この記事も「こうすればお金持ちになれる」という成功談ではありません。

普通の会社員が、給料以外の収入源を少しずつ作ろうとしている途中経過です。

まとめ|年収だけではなく「何が働いて生まれたお金か」を意識する

労働収入と資産収入、どちらか一方を否定する必要はない

労働収入と資産収入は、どちらが優れているという単純な話ではありません。

会社員の給料には安定性があります。

一方、投資や事業にはリスクがあります。

また、いわゆる資産収入であっても、完全に何もしなくていいとは限りません。

だからこそ、僕は両方をうまく組み合わせていくことが重要だと思っています。

会社員の安定収入は資産を作るための強力な武器

毎月決まった日に給料が入る。

これは当たり前のようで、大きな強みです。

その給料をすべて消費するのではなく、一部を未来のために残す。

そして少しずつ資産や、自分の将来につながるものへ変えていく。

「労働収入を得る会社員」から、「労働収入を使って資産や仕組みを作る会社員」へ。

僕自身も、ここを目指しています。

「稼ぐ力」と「資産を育てる力」の両方を持とう

年収1000万円を目指すこと自体は悪いことではありません。

僕も本業の収入は増やしていきたいと思っています。

ただ、それと同時に、

「その1000万円は、何が働いて生まれたお金なのか?」

という視点も持っておきたい。

自分の労働だけによって生み出した1000万円なのか。

それとも自分の労働に加えて、資産や仕組みからも収入が生まれている1000万円なのか。

僕が今後増やしていきたいのは、後者です。

会社員として働いて得たお金を、ただ使って終わりにしない。

貯蓄し、投資し、道具を買い、学び、コンテンツや事業を作る。

そして少しずつ、

「自分が働いていない時間にも価値を生み出してくれるもの」

を増やしていく。

年収という数字だけを追いかけるのではなく、

僕がこれから育てたい2つの力

「自分が働いて稼ぐ力」と「自分のお金・資産・仕組みに働いてもらう力」。

この2つを育てていくことが、会社員がお金の選択肢を増やしていく一つの方法だと僕は考えています。